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アトミックカフェ2雑感

講師に武藤類子さんをお迎えして、第2回のカフェを開催した。タイトルは、「今、福島で起きていること」。どうしても福島で起きていることをそこで生活をしている方に伺いたかった私の思いを武藤さんに受けていただいた。
25年にわたって脱原発運動に関わり続けて来た武藤さんは、内には火のように燃える情熱を抱えているのだろうが、実際にお目にかかってみると実に柔和な静けさに満ちた方だった(六ヶ所村の菊川さんもそうだけど)。
彼女の多面的な魅力を参加者のみなさんも感じたみたいで、夜が更けるまでおしゃべりは続いた。原発事故への不安をなかなか言えない、話し合えない状況がそれぞれに生活の中である。そこを解き放つ場としてアトミックカフェがなっているのだなあとあらためて実感した。

今回もまた夜のカフェに、県内外から20数人が参加。小さなお子さん連れのご夫婦や、岩手に放射能汚染から逃れて疎開して来られた方もいて、質問やそれぞれの思いを伝えるお話が途切れることなく続いた。
お話の中で私が一番心に留めたのは、原発事故後、国と県による安全キャンペーンが早期に組まれ、原発ムラの御用学者が手分けをしてそれぞれに福島に入り県内各地で大丈夫とお墨付きを与えたため、不安の渦中にいた多くの地元の方々がそうなのかと思い直してしまったことが残念でならなかったという彼女の指摘だ。専門家としてのこれらの行為の社会的責任は重すぎるほど重い。歴史家は誰がどう動いたのかをしっかりと見届けていてほしい。そしてもうひとつのお話は、福島県内のスーパーががんばっぺ福島と銘打ち、地元野菜をみんなで買って食べようと店頭にべているものは福島産ばかりだということ。どういう基準でどれだけ汚染されているかの情報開示も判断材料もないままに、だ。これは福島に住んでいる方でなければその無念さは分からない。

情報を国や県が上意下達する中で、なぜ途中段階で誰も異を唱えることなく整然と事は進んでいくのだろうか。これは今回の事故を通してずっと私の中にある疑問だ。お役所が持つ体質というか、組織カルチャーを自己革新できないことのあまりに日本的課題は根深い。

さて、第3回アトミックカフェは、森風を飛び出して、六ヶ所見学バスツアーを秋にやることにしようかという気もしているが、しばしお待ちを。
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めがね屋さん、わたあめやさん、ワインバー

今年のESDサマースクール(入門編)で圧巻だったのは、3日目の夜のおまつりの準備だった。朝、子どもたちとひと遊びした後、校庭の草原にみんなで丸くなって座った。みんな、のびやかないい顔してる。
黒板を中から持ってきてもらって、野外をそのまま話し合いの場にしてみた。今日は夜に森風自然エネルギーまつりをやるんだけど、みんなには自分でお店を出店してほしいんだよねーと振ってみたら、アイデアが出てくるわ、出てくるわ。

それまで川で魚取りがしたくて罠をかけていた子は、魚釣り屋さん。めがね屋さんにはサングラスも置こう。もちろんみんなセルフメイドだ。じゃあ、校庭の果樹から実を集めて木の実屋さんやりたーい。と、これまで生活の中で体感してきたことから「やりたいこと」が湧いてくる。
じゃあ、手回し発電わたあめ屋さんや、車掌車で子どもワインバーもやろうよ、とここで初めておとなが考えていたお店も入れることに。

それから半日、段ボールや針金、紐などあるものを学校から引っ張り出してきて、お店作りに没頭。夕方までにはあっと言う間に出来上がった。


※ わたあめは美味い!手回し発電も実感
わたあめやさん

※ ド派手なめがねがいっぱいのめがねやさん
めがねやさん

※ じゃんけんに勝つとたくさんもらえるきのみやさん
きのみや



※ 大興奮のスイカ割り
スイカ割り



※ ワインバーは子ども天国!
ワインバー



私が子どもたちと取り組んだのはワインバー。太陽光発電で貯めた電気だけで店内の照明は確保する。女の子がランプに色とりどりのセロファンを貼り付けて装飾しているのを見ていたら、サイケ調でなにやらかっこいい。ワインのグラスを置く紙の敷台を作る男の子も。メニューにはおつまみが2種。ワインは、森風ワインと木の実ワインがかわいくデザインされている。本物のワインボトルに偽のシールを貼って、ぶどうジュースを入れれば完成(まだ本当のワインが残っていたかもよ、とお客にささやくように私が店員に指導するのだ)。
夕方、飾り付けも終わり、いよいよ開店間近。点灯とともにCDプレイヤーから流れ出すモダーンなミュージック!。流れ出したとたん、子どもたちはハイテンションの極みに達したかのように、からだを揺すって踊り出した。ここはクラブなのかっていうくらいに。

※ ワインバーの後は映画上映会
車掌車えいが


溢れるばかりの自由さ、遊びの精神、これこそが森風なのだと思った。
4日間の全容は森風ブログでレポートするはずなのでお楽しみに。
集合
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森から始める、森から始まる

なぜ今、森なのか。
10日間のサマースクールを子どもたちと過ごしながらそんなことを考える日々を送っている。岩手の暑さもすっかり戻って、残り少ない逝く夏を惜しみながら太陽の恵みを慈しんでいる。先ほど子どもたちが設置した太陽光パネルは、せっせと電気を作り続けてくれている。

昨日、この集落の山神様のある森へ子どもたちと挨拶に行ってきた。10日間、どうぞよろしくお願いします、と手をあわせた。では、次へ行こうと動き始めた子どもやスタッフに、私だけが取り残された。
なんで?、だってまだ土の上に腰もおろしてないよ。立ったままじゃん。立っていても周囲の木立は見えないし…。もう動いちゃうの?
ひとりで座っていた私と列の最後のスタッフの学生の目があった。何かまだ動けないんだよと呟く私と同様、彼も思いを残したままだったらしい。じゃあ、みんなに戻ってきてもらってやり直そう。彼はすぐに呼びに走ってくれた。
全員でご神木のまわりに今度は座ってみた。座っただけでどこか感じが違う。この木のような大木が昔は沢山ここらにもあったこと。百年以上、この木は生きていること。山神様を地区の人が今でも大切にしていること。どれも上外川地区一の古老である重三郎さんに聞いた話なのだが。
それから少しの間、みんな目をつぶったまま、周囲の音や風や匂いを黙って感じてもらった。水のせせらぎや、鳥のさえずりや、葉の擦れる音が、聞こえてきた。耳を澄ませてみて、やっと静かな落ち着きが出てきた。

いつもそうだが、気持ちを整えるというかどこか厳粛な心持ちなしに森に入ってはいけないような気がする。といって抹香臭いことは言いたくないからいつもバランスには気を遣っている。ユーモアも欠かせない。
今年の本格コースは、「森」がひとつのテーマだ。自然エネルギーのある暮らし方の背景に、水や生命の源である森の存在がある。
私たちの祖先が森をおずおずと少しだけ切り開かせてもらい、恵みを分けていただいているという自然観を忘れてしまったところから、私たちニッポン人は横暴に、利己的に、便利な文明を享受するようになった(私もそのひとりだ)。その延長線上に今回の原発事故がある気がしてならない。
今年は森の中で、宮澤賢治作「狼森と笊森、盗森」をやろうかと思っている。子どもたちにはまだ話していないが、ちょっとはまりすぎかもしれない。
でもこんな時だからこそ、100年先、200年先にイメージを振り飛ばしてみたい。明日からは森に入って行く。子どもも私も何が見つかるのだろう。

自然エネルギー担当で講師になってもらっている武内さんと打ち合わせて、彼にはオーストリアの森林産業とエネルギー利用、そして森のある生活について映像を交えて話してもらった。
森と都市部の生活が、資源循環を通してつながっていること、共存していることに、驚かされた。森で木を伐採している人のよこにクロスカントリーのコースがあって、木製のベンチまである。こんな市民に見える職場でグリーンな仕事をしているというのは誇り高いだろうなあ。
都市部を木材チップを運ぶ車が行き交っていてバイオマスエネルギーの地産地消も実現しているところも当たり前にすごい。

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本日、森の中で劇をやります!

サマースクールも残りあと2日。
今日は、夜の森の中で劇を上演する(7時開演:森と風のがっこうに隣接する森)。といってもたった2日間でつくるので、劇とは言えないかもしれない。宮澤賢治の童話は黙読では見えてこない。からだで感じてからだで読むことをやりたいと思って、今年で6回目。「狼森と笊森、盗森」(宮澤賢治)と谷川俊太郎さんの詩を題材に、子どもたちがからだで読む。

昨日は朝の稽古で、「何だと。おれをぬすとだと」という台詞を叫んでいる子といっしょに何だと!と言い合って遊んでいるうちに、ヒートアップ。二人で繰り返すのが面白くなった。それから二つのグループ対抗で、ひとりずつ前に出てきて、対戦。
お互いに目を見て、からだごと向かい合って、全身全霊で声を発する遊びは、凄まじい勢いで展開した。男の子と女の子対決。兄弟対決。スタッフ対決。そして私と連れ合いの対決まで。
こんなことは学校でやったことがないのだろう。初めはとまどいを見せていたがしだいに本気モードに。声の大きさではなく、相手と対峙する気持ちの張り合いがそれぞれに違っていて楽しかった。
声を出し、ぶつかりあうことの気持ちよさを感じ取ったこどもたちは、今日、どんな劇を表現してくれるだろうか。

どなたでも自由に見ていただけますので、どうぞみなさんお越し下さい。
夜の森もいいものですよ。あと、ライトはすべて太陽光パネルで発電したものを使います。
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どろぼうがっこうの遠足だぃ!

今年4回目のえほんの森は、前月に子どもたちに予告していた通り、あの「どろぼうがっこう」がテーマ。せっかくなので、今私の授業の一環で森風に滞在している学生たちも参加してもらって、開催前日にくつしたでお人形を作って演じてもらうことに。
舞台はもちろん、森の中。小川を背にして両袖側に紐を張って色とりどりの布を垂らしただけの簡易ステージだったが、子どもたちはすごく集中して私たちのつたない劇をよく見てくれた。

えほん パペット

本当は、こどもたちと、ぬきあし、さしあし、しのびあしを練習して、いよいよ金庫破り(金庫番がうとうと居眠りしてる…)の実習へと誘うことにしていたのだが、どうも小さな子たちにとってどろぼうは今いち気乗りしなかったようで。そこはスルーしていつもの集団遊びへ。私的には残念だったけどまたやればいい、か。
おとなのアタマで描いたこととは逸れていくとこがなんか森風らしくてよい。

今日のおやつは、白玉かきごおり。私の大好きなメロンシロップ味のこおりに猫の手のかたちをしたかわいい白玉がたくさんできた。

ねこ白玉

ぱくぱくかき氷


夏ももう終わりに近い。今年最後の晩夏を飾るかきごおり、だったのかもしれない。私はこの夏、捻挫した肩がまだ完治せず、だっこ、ブランコと子どもたちに言われてもまったくできず、ごめん今度ね、と応えるしかなく…。えほんの森は終わったのだった。嗚呼。

野田村の子どもたちに行くからねと固く約束していた昨日の「おんちゃんと遊ぼう!」も泣く泣く中止にさせてもらい、ちょっとアンダートーンな心境。児童クラブの指導員の方から来たメールに、おんちゃんが来るので28名の子どもたちが集まったとあり、申し訳ないと思う。とにかく今はじっと肩を治そう。


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