スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バックミラー越し

昨日は循環の森サマースクール入門編の最終日。その前日は子どもたちはほぼ一日中森の中で過ごした。森の中に小屋を造ったり、お店を設けたり、パーティーの準備に取りかかったり。みんな大忙しいだ。
とっぷりと日が暮れた頃、もうすっかり暗くなった森の中に点在するキャンドルの灯火をたよりに奥の会場へ。

葉っぱや枝で飾った小屋の中には、どこから見つけて来たのかミラーボールが光りながら回転している。もちろん電源は太陽光パネルに貯めたもの。子どもたちはクラブのようにしたかったのだろう。子どもDJが居て、子どもたちがスタッフと激しく踊っている。
私が大好きだったのは、ちょっと離れたお隣のお店。「森のタバコ屋さん」だ。トクサを一本一本タバコサイズにして売っている。子ども貨幣と交換で一本くださいと分けてもらう。女の子も気に入って、口にくわえてスパスパ。なんだか能天気でいい。子どもたちの間では帰るまで森のたばこが大流行。両ポケットいっぱいにふむらませてトクサを押し込む子も。新幹線の中で隣のおとなにあげるんだ、と夢想している子も。

最終日は思い思いに森の中でたっぷりと遊んだ。ブランコするもの、昨夜の名残かクラブにたむろするもの、笹舟するものあり。
お昼ご飯もそこそこに、私は講演があるので先に行くからね、とお別れを先に言ったら、何人か子どもたちが飛びついて来た。また来るよ、楽しかった、まだ居たい、やっとこれまで時間をともに過ごしていっしょに居るのが楽しくなったのだろうか。小学校低学年中学年の子たちが初めて3日間もお泊りをしているのだから、本当によく最後までがんばったものだと思う。
ランチはなおくんが腕に選りをかけたスパゲッテイとカレーチーズドリア、サラダ、そして手打ち海鮮パスタの実演ふるまい。美味しい。

昼食を中座して車のところまで道路に出ようとしたその時、ばらばらと子どもたちが見送りに来てくれた。思わず男の子も女の子もひとりひとり抱きしめてしまった。最後に子どもと気持ちがつながるのはうれしい。おんちゃんごめーん、俺生パスタなくなるから行くよと言って走って戻る子も…。私より食い気かあとあきれながらその正直さが子どもだとも思う。
車を発進させると走り出して見送ってくれた子も。まっすぐに続く道の真ん中に手を降り続ける子たちに私も負けずに手を振る。バックミラー越しにぐんぐん小さくなる子どもたちを見るのもいいものだ。(いつもは私が見送る側なのだけれど)

岩手地区副校長会の講演を沼宮内駅ビルでやっていると、後から鉄道で家に帰る子どもたちが後ろのドアをそっと開けて私に手を振ってくれた。その場に居合わせた先生方はどう思ったのだろうか。

スポンサーサイト
関連記事

夏本番到来

森風では先月末から子どもたちのスクールが続いている。今は、サマースクール本格編の真っ最中。昨日はさすがにここでもうだるような暑さで、いきなり予定を変更して裏の川でみんな水遊び。それでも子どもたちは疲れ知らずのハイテンションとともに夕ご飯は校庭でいただく。
全国から集まった31名の子どもたちと明日からはいよいよラジオ番組づくりに突入して行く。なので、おんちゃん遊ぼう!という子どもたちからの誘いにも乗らずに、私も子どもたちのエネルギーに負けないために体調を整えて明日の準備をしている。

一昨日、岩手大学で開催されたエネルギー環境教育学会全国大会の特別講演と、シンポジュームのゲストに呼ばれて話をして来た。講演のタイトルは「北欧型の自然エネルギーと生活デザイン教育。葛巻からの発信―森と風のがっこうが目指すもの―」とした。大それた話はできないが、北欧の取り組みに多大な影響を受けたことは事実なので、再生可能なエネルギーを用いた生活教育実践という意味合いで、フォルケホイスコーレ(デンマークの民衆学校。生のための教育)との関連、フォルケセンター、CAT(英国)との共通点にさっと触れながら、森風に込めた私の考え方をお話させてもらった。懇親会では、地球デザインスクール(京都府)に関わる先生や、実際にCATに行って来た先生も居て話が弾んだ。
今日はエクスカーションとしてバスで学会のみなさんが現地視察に来ていただいた。スクール中の子どもたちとも校庭でニアミス。この空間の暖かい雰囲気を肌で感じてもらえたのではないかと思う。高木先生(岩手大学)、ありがとうございました。
関連記事

サマースクール最後の夜

もう夏は終わった、のかもしれない。
ここ北東北では時計の針がかっきりと次の時間に動いたように季節が移ろう。季節が変わったような気がする。
循環の森スクールも今日で最後の夜。昨日から「森風子ども自由ラジオ」の番組づくりが佳境に入っている。寸暇を惜しんで子どもたちも番組の細部にずっと頭を巡らせている。
夕食後、リハーサルを通しでやった。講堂に放送機材を本番と同じようにセットしたせいか、子どもたちの目の色がぐんと変わった。まだ台本も完全ではないし、BGMや効果音も入っていないチームもある。なのに、気持ちは揃い出して来た。あんなに右往左往していたのに。一点にしぼられ出した時のこの集中力が子どもの凄さだといつも思う。森と風のがっこうの歌まで作詞作曲してしまったグループまであってなかなか興味深い。おんちゃーん!できたよーと真っ暗な校庭で数人の子どもたちが先ほど歌ってくれたばかりだ。
朝から夜まで企画を詰めて、台本書いて、台詞合わせをして、歌まで創る。こりゃあ小学生のやることではない、高度なクリエーションだとつくづく思う。
校舎もエコキャビンも夜の闇の中に幾つも煌煌と明かりが灯っていたが、先ほどやっと消えた。

明日は早朝からそれぞれに練習、リハーサル、森の特設スタジオでラジオ本番まで午前中に続く。さて、どうなるだろう。この夏、森風最大のイベントになるはずだ。
関連記事

お盆はカフェで

秋の空のように澄んだ透明な感じの青い空がのぞいている。
今日14日と15日は珍しく私もカフェでぼーっと珈琲を飲んでいる。石釜が朝から温められていて、薪ピザがこの二日間はいただける。私もたまにはお客さんのふりしていただこうかと思う。こんな時間は実に久しぶりだ。
Café前のえびがら苺(在来種)が真っ赤に熟しているのでさきほどから摘まんで口に含んでいる。たわわに実っている。ほんのりとした甘さが広がる。ジャムにしようかとも思うけれど、やっぱりここを訪ねて来たみなさんにそっと食べてもらいたい。

いつもならサマースクールの最終局面で、森の中の演劇の稽古が最高潮の時期のはずだから、お盆にゆっくりするのは6~7年ぶり?のこと。
9月の森風えほんフェスティバルに、ショピンのボーカリスト野々歩さんが出演してくれるといううれしい知らせが昨夜届いた。昨年、震災後の支援コンサートをショピンが盛岡で開催した時に収益を森風子ども災害支援基金に寄付していただいた。あの時、コンサートの中で次は森風で!と言ってくれたことがついに実現する。みんなはなちゃんのおかげだ。この日は被災地の読み聞かせグループも勢揃いしていただける。震災から一年を経て、やっとお声をかけさせてもらった。

午後は森の中でハンモックにくるまって絵本を読もうかな。おんちゃんがいると思っても声をかけないでね。今日は私もぼーっとする日です(なんちゃって)。
関連記事

晩夏

明日はえほんの森の5回目。
こびとさんの暮らせる小さなサマーハウスを、それぞれ親子みんなで作ってみる。森の中にサマーハウスがたくさん集まれば、そこは軽井沢みたいな別荘地になるはず…。今回はこんなイメージでやってみることにした。さて、どうなることやら。森のこびとシリーズはまだまだ続く。

晩夏というと私は荒井由美(松任谷ではなく)の名曲「挽夏」を思い出す。あれほど輝きに満ちた夏が終わってしまう。放熱した後もまだ、ほてっているような置き場のないやるせない感情が残る。
今年はサマースクールで劇づくりがなかったせいか、どうもやり残した感じが捨てきれないままだ。

話は変わる。「生きる力、つながるよろこび」と題して、8月26日(日)に仙台市青年文化センター(エッグホール)で講演させてもらうことになった。この住まいと暮らしの設計塾2012連続講座の他の回のゲストは、地元学の結城登美雄さん、東北大の新妻先生、川崎村の菊池さんと、面識ある方ばかりで興味深い。仙台近郊の方、よかったらどうぞ。私は難しい話はできないので、なぜ森風を創ったのかと森風のこれからについて今頭にあることをそのままお話しします。以下参照。
http://www.zerocraft.com/others/687-4.html
関連記事

サマーハウス

と言ってもこびとのサマーハウスのこと。昨日はおんちゃんとえほんの森で今日も遊ぼうの5回目。校庭はまだ夏の陽ざしそのままで暑かったけれど、森の中は涼しくて気持ちいい。周囲の採草地では乾草取りの真っ最中で、トラクターが行ったり来たり。集落のみなさんが精を出している。
ではさっそく森へ。家族ごとに輪切りのプレートを手渡したら、あとは子どももお父さんお母さんもみんなで素材を探してお家づくり開始だ。
ブランコがあるお家、食卓の上にはてんこ盛りのご飯があったり。二階にふかふかの寝床があって家族全員川の字で寝るのという子も。時計も、トイレやバスルームだってある。
印象的だったのは、どの家族も楕円形の大きな食卓テーブルづくりから始めたことだ。食卓が出来たら、家の基本がイメージできるみたい。
ものすごいスピードでお家が出来上がった。最後に森の中にそれぞれそっと置いてみた。鳥の巣箱みたいで風景の中になじんでいるのが面白い。
おとなは最後のお家の仕上げに集中していたので、子どもたちと切り株に腰かけてえほんを読んだ。そのさりげない時間が子どもたちと私の間に自然に生まれたのがよかった。子どもと呼応するこういう感じが私は好きだ。
お父さんお母さん、子どもたち、おつかれさま。

これで森のこびとシリーズは3回目。1回目の「森のこびと探し」、2回目のこびとだけではない森のキャラクターを自分で創って上演する「森の影絵げきじょう」、そして今回。来月もこびとシリーズが続くだろう。まだ何もアイデアが浮かばないけれど…。
関連記事

コンポストトイレの話

森と風のがっこうの特色は何ですか?と問われれば、コンポストトイレと答えることが多い。開校以来ずっとそうだ。
水を流さない。用を足した後、代わりにおがくずを上からそっとかけるだけだ。汲み取ったうんちやおしっこはバイオガスの手作り装置に投入だ。
私たちの食べた後の落としもの(牛糞と混ぜるのだが)から生まれるメタンガスでしぼりたてのミルクを温めていただく「う・ん・ココア」は格別!なお味なのだ。派生した木酢駅は畑に蒔けばよい。何も無駄がない。
子どもからおとなまで誰もが「循環とつながり」を誰もが感じられる、生きた教材になっている。

先日、アーティストの小池さんと話していて被災地の話になった。自然エネルギーがこれから大切なことは誰もが言うけれど、うんちやおしっこをどうするのかを語ろうとする人はいないねということに話が及んだ。
私の知り合いの外国人で震災直後、コンポストトイレを車に積んで岩手目指して駆けつけたひとが居たが、それ以外に聞いたことがない。当時、下水道が破壊されていて用足しに困った方も多いはずだが…。
やはり匂わないことが、戦後日本人の近代的な暮らしの基本という考え方が世の中に広く覆い尽くしたからなのかもしれない。
でも、わずか数十年前には、農家では人糞は金肥と言われ大切に扱われていたはずだ。夜に金肥どろぼうに肥溜めが空になるほどそっくり盗まれたなんて話は今でもおじいちゃんやおばあちゃんから聞くことができる。江戸時代の昔話なんかではない。

コンポストトイレは肥溜めとは違って実はほとんど匂わない。アジア、アフリカ各地でも活躍している。なのに日本では糞尿を水で流さないと言っただけで、えー!と訝しがられてしまう。理由は明白だ。コンポストトイレを使ってみたことがない。見たことがないからだ。
だから、森風のコンポストトイレはこれからも森と風のがっこうの重要な仕組みとしてまだまだ世の中に知ってもらう社会的な役割があるのだと思う。

がんばれ!森風コンポストトイレ!
関連記事

地下水

先日の日曜日、仙台すまいと暮らしの設計塾で講演。
親子参加OK、子どもは預かり保育なので子どもたちもけっこういた。児童館の全国大会で以前お世話になった長町児童館の先生方、岩手町出身のお母さんが来てくれていて、終了後声をかけてくれた。心の中に小さな火が灯ったようで私には暖かいひととの出会いが一番確かで嬉しい。
エコキャビン建設時に、ドイツのリボス社の植物性塗料(子どもがなめても大丈夫。柑橘系の香り)を寄付していただいた、イケダコーポレーションの中島さんとまさかの再会。その後の森風の様子も伝えることができた。

講演後、主催者の建築工房零の小野社長と対談。私にはこれがなかなか楽しかった。豊かさとは何なのか。話はここを中心にゆっくりと旋回しながら降りて行く。
なぜ零という名前を会社に付けたのかを伺ったところ、明快に、余計なものを削ぎ落した骨のところで建築を提供したいと思ったからという言葉が即答で返って来た。なるほど。小野さんの自然体で率直な物言いに感応して私も、立って半畳寝て一畳を信条に、何も持たずに暮らしたいなどと思いをうちあけてしまった。
私は二つの言葉をキーワードに会場のみなさんと応答させていただいた。ひとつは、「降りてゆく生き方」(同名の映画があるがそれとは関係ない)について。最近私のことをそう評するひとが居るけれど、それは誤解なんだよなあというエピソードも交えて。それと、16年前、ここ東北には心の地下水脈が深く流れているという予感から岩手移住を決めたことも。特に3.11後、地下水脈で東北の人々がつながっていくというイメージが強くなった。
心の地下水を掘り当てよう。地下水はどこにでもつながるから。この言葉は小学6年生の時に見たNHK中学生群像というドラマの中で先生が黒板に書いた言葉だ。あれから40年の時を経て、今蘇って来たのは本当に不思議だ。
地下水脈は何百年、いや千年もの間、人々の生活の中で積もり重なった集合的無意識のことなのだろうか。
賢治も、その流れを心の底深くに感じていた気がする。
関連記事
プロフィール

吉成信夫

Author:吉成信夫
ときどき日記です。

リンク
森風 Web Site
    森風ブログ
      最近のコメント
      最近のトラックバック
      月別アーカイブ
      カテゴリー
      FC2カウンター
      RSSフィード
      ブログ内検索
      QRコード
      QRコード
      上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。