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高知の旅。何でも見てやろう!

森づくりセミナーの講演で初めての高知市入り。つごう4泊したホテルは龍馬の産まれた実家跡のすぐ近く。毎朝、日の昇る前の暗い中を町中散歩すると、じわっと高揚感を憶える。板垣退助、中江兆民に至る自由民権論者の家も近い。
視界180°の超ワイドに海原が広がる桂浜で日の出を見たこと、その前日に龍馬記念館で主任学芸員の前田女史とお目にかかれたこと、そこで坂本家のその後、北海道でのお話を聴けたこともとても印象深い。すくすくの森を整備し、森の幼稚園が日本でブームとなるよりもずっと以前から素晴らしい実践を続けて来た若草幼稚園の岡林元園長さん、そして現園長の堂本さんに子どもたちの様子を聞けたこと、など。木ごころ会の沖野女史とは初めて会ったとは思えない親しみを感じた。今回の長い長い、旅で出会った元気印の女性たちはみな強烈に面白かった。明るく、まっすぐで、力強い。

高知こどもの図書館はNPO立の自主独立の雰囲気がする、いい場所だった。手作り感のあるギャラリーも素敵だ。ここで私の推薦する絵本100選を借りていただき、当日は講演会場の幼稚園に木の積み木とともにコーナー展示。
子ども連れのお母さんや学生さん、保育関係者、NPOの方々など、多様な方々が集まって私の拙い話をよく聴いてくれた。午前中から話して、休憩を挟んでまたお話を加え、結局みなさんもお昼も食べずに延長して都合四時間以上もお話を続けてしまった。こんなに話し込んでよかったのか、今も分からない。それにしても帰る方がほとんどいなかったのは不思議というほかない。

旅の最終日、アンパンマンミュージアムへ行こうとしたら休館日で、その代わりに、絵金蔵(香南市)に立ち寄ってもらった。私はまったく知らなかったのだがこれが秀逸。幕末土佐の芝居絵師金蔵の屏風絵は、すさまじいユーモアと毒と生命のエネルギーに満ちている。まちづくり、つまりまちの商店街を歩く中に美術館があるという感じで一体化させている雰囲気がさりげなくていい。

岩手の山の中から私を引っ張り出して、今回のすべての旅の企画をしてくれた仁尾さんに感謝したい。

私の手もとには桂浜で拾った二個の黒い小さな石が今もある。
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明日はえほんの森!

明日は今年最後の「おんちゃんと今日もえほんの森で遊ぼう」の本年度9回目になる。小さな子どもたちと親御さんたちとみんなでお菓子の家づくりをする。子どもの頃の夢だったお菓子の家を昨年も家族ごとに作ってもらったのだが、大盛況だったことを憶えている。スウェーデンでは、人物大の大きなお菓子の家をこの時期駅に飾っているのだとか。

森風の外は雪景色。Xmasツリーは本物を講堂に飾った。スタッフたちが家の素材になるクッキーを楽しそうに焼いている。あわてんぼうのサンタクロースの歌が私の隣で聞こえている…。

雪の森の中を巡ろう。それから、野菜たっぷりのポトフをぐつぐつ煮込んで、みんなでロケットストーブで暖まろう。参加者ももう定員いっぱい。森のえほんアトリエは大にぎわいだね、きっと。
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投票を終えて仙台へ

投票所が開くと同時に投票をおえて、新幹線で仙台へ。
シンポに招かれていたからだ。ほんとうの豊かさとは何か?をテーマに、長い時間みなさんと話した。地元学の結城登美雄さん、東北大の新妻先生、川崎町の菊池重雄さん。山形ガールズ農場の菜穂子さんと私。進行は、建築工房零の小野さん。
投票が刻々と進む中、天下国家がどうなるかなどとはまったく関係なく、でもどこか緊張感をはらみながら話は進んだ。久しぶりにお目にかかった結城さんの二つの言葉は真を突いていて考えさせられた。一つ目は、豊かさは買うもんじゃない。作るもんだろ。だから「一家に一農園を!」というメッセージ。これは私には東京絶対中心、経済至上の不安に満ち溢れた世の中を撃抜くくらいに刺激的に思えた。これまで東京は、東北に食物の供給地として、何にも意識すらしてこなかった。でも、農業をやるひとがいなくなってゆくのだ。だから豊かさの源である食は自分でやろう、というもの。とてもリアルな迫り来る死活問題を提起された。天下国家から空中戦ばかり考えるのではなく、身の回りからの具体的な変革。キューバの自家菜園運動を思い出した(行ったことないけど)。
それと、「兼業こそが本業!」。小さな仕事を地域の中に50作り出せというメッセージは最近ずっと自分でも思っていたことなだけに、聞いていた私も思わず力が入った。
東北は冬が長い。だからこそ、ここには手仕事、工芸が生まれた。岩手の誇るホームスパンも漆塗りも。日本酒の杜氏も。こういう歴史の中にこれからの小さな兼業の起業を考えるヒントが在るはず。だからもう一度歴史をたどらなければいけない。北欧の家具にも影響を与えたとか。
風土にあった起業。小さな小さな起業がきっとあるはずだ。

嫌な予感と不安にさいなまれた今回の投票日に、長い時間、ずっとほんとうの豊かさをみなでいっしょに考え続けることができてよかった。という訳で、懇親会も若いひとたちと話をしたおかげで、元気に森風に戻って来た。
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ウインタースクールの夜

ウインタースクール二日目。
白い森の影絵げきじょう、最高でした!
今日作った木の精霊たちの人形は、人間界に辛辣だったり、ユーモアたっぷりだったり。まるで即興劇みたいにぶっつけ本番とは思えない仕上がり。
夜の森にはおぼろ月がかかっていて、キックキックトントンとつぶやきたくなる…。きつねの幻灯会を思い出した。

Xmasだからケーキ食べて、赤いリボンで派手に飾る、なんてことをしなくてもいいんじゃないかなという気がして、昨夜はそこにあるものだけでXmasパーティを森の中でやった。森の中に雪玉をいっぱい積み上げて子どもたちとランタンを作った(スウェーデンのえほんによく出てくるあれ!です)。幾つも幾つも。雪の台の上に鏡のような氷がレイアウトされる。
川の水辺に凍り付いていた氷の破片がステンドグラスみたいで、キラキラ光る。それがうれしくて一時間以上もずーっと氷を集めている子とかいて、雪のオブジェが川岸に並んで行く。

夜にキャンドルのほのかな灯をともして、みんなで対岸に座って眺めた。遠くから見ると、そのあたりだけ暖かく明るいオブジェの群れは森のこびとさんの街の灯りのようにも見える。
なんにもなくてもいいよなあ。厳かで、きりっと冷たい北国の冬だ。

こんな不安な世の中に、こんなしあわせな時間がここには流れている。今回は小学2年から4年生までのまだあどけない子どもたち。この子どもたちの未来がしあわせなものでありますようにと祈りたい。
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今年最後の講演

小中高の子どもたちのキャリア教育に意欲的に取り組んでいる、NPO法人未来図書館(盛岡市)の集まりでミニミニ講演をさせてもらった。お話をいただいたのは実は二日前。年末はすべて予定を空けていたので、即答で実現。
私が提起したのはひとつだけ。お仕事を考える上で、子どもたちの求めているものと先生方、おとなが求めているものの間に断層があるのではないかということだ。これは私がこれまで現場で感じて来た実感なのだが…。
私は子どもたに、将来なりたい仕事を今考えることは大事だけれど、毎年違うこともあり得ていいのだということを必ず前置きで話す。だって、自分がそうだったからだ。
願望は変化すること、気は変わること、を前提にしておかなければ、固い線形のがちがちな未来を子どもたちは描くことを強制されてしまうからである。大切なのは、大まかなディレクションの方向性を描けるかどうかだと思う。
人間はそんなに揺るぎのない未知を歩める存在じゃあないし、それでは人生の岐路も選択も可能性もない。いつでもやり直しができる、だから多様性あるリスクある選択を子どもたちはできるのではないか。そう考えると、社会システムの組まれ方があまりに単線すぎるのではみ出せないことに思い至る。
キャリア社会の制度設計をどうするのか。問題はなかなかに深い。
恒川さん、平井さん、古澤理事長さん、みなさん、おつかれさまでした。
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年の瀬に

今年は、森のアトリエとロケットストーブづくり、森風おひさま発電所の設置(10kW)、どうぶつオブジェの配置、と、森と風のがっこうの景観を変えてしまうくらいのものづくりが進んだ。関わってくれた、小池さん(リキトライバル)、武内さん(ソーラーワールド)をはじめ、みなさんにお礼を述べたい。
これまで11年間、ずっと思い続けていながらできなかったことが、おかげで随分カタチに表すことができた。
秋の森風えほんフェスティバルも、震災後の支援(支援というよりも協同と言いたい)を続けて行くための新たなきっかけとなったと思っている。

イメージとファンタジー溢れるものに、ここ森風をすることが私の強い希望だった。なんだかわからないけれど、気持ちいいなあ、とか、物語があるなあとか、言ってもらえるような場にしたいと思って来た。
何のための豊かさなのか。豊かさとは何か。その問いに対する返答は簡単ではないけれど、私は、「楽しみながら生活のレベルダウンをはかること」だとずっと思っている。これは16年前に岩手にやって来た時から何も変わらないままだ。それにもうひとこと付け加えたい。「楽しみながら生活をレベルダウンするには、想像力が必要だ」と。
言葉を換えれば、それはイメージとファンタジーのことである。

今年、森と風のがっこうに参加してくれた子どもたち、おとなたち、ボランティアのみなさん、カフェに来てくれたみなさん、私の講演を聴いてくれた方々、本当にありがとうございました。
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吉成信夫

Author:吉成信夫
ときどき日記です。

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