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これからのカタチ

こども未来財団の定期刊行雑誌「こども未来」(平成25年1号)が今日私の元に届いた。ページを開くと巻頭に森風のことを載せてくれていたので驚いた。
以前、子どもの森在職中に一度原稿を載せてもらったのだがそれは県立児童館が推進した、子どもの育ちを保証する多様でゆるやかなネットワークづくりの話だった。
今回は、森と風のがっこうがこれからどういう方向へと向かおうとしているかという現在から未来へとつなげる話を気合いを入れて書いたつもり(本人的には、だけど)。

森と風のがっこうを創設してからここで試してきたこと、食と農と自然エネルギーのある暮らし、子どもの居場所づくり、施設空間づくりをどういうジャンルで括れるのか。今もよくわからない。環境教育、持続可能な地域づくり、エコツーリズム、どれも包含する気がするけれど…。
子どもの森でやったことは、大きくは児童福祉、子育ち支援(健全育成)、子育て支援。社会教育分野とも重なるけれど。
環境と福祉の融合する世界と呼べばいいのだろうが、あまり適当な言葉が見つからない。

「こども未来」にもそう書いたのだが、私は、森風に誕生した滞在施設「エコキャビン」、レクチャールーム「森のえほんアトリエ」と、専用森林フィールド「子育ての森」を活用して、もちろん森と風のがっこうの自然エネルギー設備も含めて、ここ森風まるごとのデザインを「研修センター」として括るものにしたいと考えている。というか、そういう方向ですでに動いている。
子どもに関わる指導者・支援者(保育園、幼稚園、子育て支援センター、助産師、保険師、児童館・学童クラブ。そして自然学校、公共の児童施設など)のおとながここで学び合い、問いを深めることを、ここ森風の空気感の中で、もっと集中してできるようにしたいと思うのだ。そのためのフィールド整備やプログラムの試行やテキスト開発を今年は進めようと思っている。
平たく言えば、これまで私が県立児童館で、森風で、やってきたことをぎゅっと一回大きく絞ってまとめてみたいと思うのだ。
森と風のがっこうみたいに、辺境と呼ばれる場所でも、そこに根付いて、身体知や伝統的な知恵に触れながら、子どもたちとこれからの地域社会のあり方をともに考えて行くひとや組織を地味にこつこつ増やして行くことを私はやりたい。「根拠なき自信」を子どもたちが身体の内に深く抱きながら、自らの生き方を自分で選択しながら育っていくことができるように。

多くの子どもに関わる領域のみなさんとともに。創られながら創り出す、という場をひらきたい。森の中から全国へとひとをつなげて送り出したい、と思う。
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子育て支援を考える

先月に続き2回目の研修会は、森のようちえん指導者・支援者に限るものではなくて、あえて広く子育て支援をテーマにしたものを企画した。子どもをどう育むのか。その基軸にあるものは何なのか。そこを押さえないでカタチだけ森と名付けたところで流行だからやろうというものとは違うのだから、ここは原点に還ろうと思ったからだ。
自然学校のスタッフさんや、学生、公務員、支援学校の職員さんなど、森で子どもを育てることに興味ある方々が今回も集合。
講師の松田妙子さんは、せたが子育てネットの代表。内閣府の子ども・子育て新システムこども指針のワーキングチームメンバー。でも、今回は私たちのために現場でいま子どもたちとお母さんたちの間に起きていることを、具体的にたくさんのことを丁寧に、冷静に、わかりやすく伝えていただいた。
私自身、久しぶりに現場実践で深い洞察をされる講師さんのお話に共鳴するところが随所にあった。
「公園デビューは今や死語です(今は児童館、子育て支援センターデビューでしょ)」、「親子でお散歩するなんて理解できない(そんなことは子どもとやらない)
などなど、鋭いご指摘がどんどん連発されて、私はガーン!えっ、そうなんですか」、と驚くばかり…。
東京はすごいわと思ったが、いずれにせよ岩手だって同じようにそうなるはずだとは思う。少し遅いだけだ。
松田さんのお話を聞いていて、いろんな今の子どもやお父さんお母さんの孤立した状況がだんだん浮かんで来た。いろんなことの背景に、親も子も身体感覚の欠如もしくは希薄化があることが見えて来たような気がする。教育的な成果なのか、生活様式の変化なのか、原因を絞り込むことは簡単にはできないけれど、目的合理性が生活の中に隅々まで埋め尽くされていてその中で窒息しそうな窮屈さの中に親子が放り出されているという感じがした。
ではどうするか。自分で感じて自分で動く身体を見つけ出すことを、親も子も獲得して行くことが必要だと私は思う。そんな訳で、二日目は、朝から身体感覚を呼び覚ますワークを急遽やってみた。身体ほぐし、見えないボール投げ、見えないなわとび。そして背中で声を聞くレッスンなど。参加者のみなさんの感想を聞くとなかなか面白かった。1日目の冒頭で、気持ちがよいと思う場所を見つけて森の中にひとりで佇んでみることをやったのだが、その時の感覚と合わせてみることで気づくことが多かったようだ。
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代案提示

昨日は青森県から三本木高校の1年生たちと先生がやって来た。三年前から続いているエネルギー学習の一環だ。自分たちでレンガでロケットストーブを組み立て、薪に火をつけてご飯を炊くのだ。つまり、炊けないと昼食が食べられないことになっている。なかなか着火せず苦労するグループもあって楽しい。
午後は私の話を聴いてもらった。授業というよりももっと違う何かを高校生たちに刻んでほしくて講義は過熱。

自民党に嫌気がさして、民主党に乗り換えて、鳩山はだめだと捨て、管もダメじゃんとポイ捨て。ノダも捨てて、ついに自民党へ乗り換えしたオトナのひとびと。これってさあ、ずっと捨てることしかやっていないということだよね。この何年もの間、オトナ(私もそうだ)は捨てて来ただけだ。捨てた先には何にも代案がないってことだよね。
森と風のがっこうを作った時に考えたのは、代案提示なんだ。言うよりも先に代案を空間的にデザインして示してみようということだったんだ。と、いいながら森風のビジョンを描いたイラストを映像で見せて。ここからサスティナビリティってなんじゃいという話へ…。

宮澤賢治さんのことも。羅須地人協会の集会案内で「我々はどんな方法で我々に必要な科学を我々のものにできるのか」と書いていることも、だ。
ひとを幸せにするための科学をみなさんには志向してもらいたいと話した。

最後の感想で、これまで高校では科学の先端を行くことしか考えたことがなかった。ひとを幸せにするための科学という考え方に共感したと伝えてくれた女子がいた。どこまで理解してくれたかは分からない。でもかなり本気で話したつもりだ。ひとりでも何かを心に刻んでくれたらいいと願う。

片道3時間かえて来てくれた先生方、生徒さんたち、おつかれさまでした。
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