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サマースクール入門コースが終了

3泊4日はちょっと短いけれど、それでも泣き笑いはたくさんあった。
小学1年生から4年生までとまだあどけない子どもたちもいればもうおとなっぽい子もいる。東京もんもいれば、岩手っこもいる。なかなかに多様だ。
今回は講師役を私ひとりで担ったため、けっこうバテバテの毎日。生活は森風の新スタッフたちやボランティアが本当によくがんばって支えてくれた。
1日目は夜のウエルカムパーティが圧巻。スタッフ陣が自作自演のGMT(じもと)を結成して唄あり踊りありのバラエティショーを繰り広げた。

私が最も印象に深かったのは、やはり今回の目玉の「森の影絵げきじょう」だった。これは子どもたちにとってもまったく同じだったはずだ。
世界こびとサミットの開催を合言葉に、様々なこびとが登場してスクリーン狭しと駆け回った。それらはすべてアドリブ!だ。学校のお勉強モードでは到底到達できない、子どもたちの自由でのびやかな言葉の応酬に見とれた。
あの夜の闇の中に浮かんだスクリーンに映し出される影の揺れる濃淡の微妙な感じは、もう絶対誰も忘れられない。どんなに言葉を尽くしても再現できない。一回性としか言いようのないものだ。
そして最終日、ここで集中的に自然エネルギーと暮らし方について私が講義した。平易な言葉でどれだけこれからの子どもたちに必要なことを伝えられるか。これは私にとってもとても心震えるチャレンジだ。
子どもたちは本当によく聞いてくれたし、よく質問もしてくれたと思う。持続可能な開発のことまで話せたのには私自身もびっくり。大学生ではこんなに全身で聴いてくれる授業なんかない!と私は断言したい。ここ森と風のがっこうに流れている雰囲気や感じ方、そして空間デザインやオブジェ、犬やにわとり、畑、川の流れや風の音、森の深さ、それらを毎日シャワーのように浴びて遊び、生活して来たから、おそらく私の話していることを実感として受け取り、自分なりに符合しているのではないかとも思う。

予見も偏見もなく、ここで暮らして来た4日間の流れやドラマがあって初めて聴いてくれる言葉なんだと思った。終わりよければすべてよし、だ。

最後の別れの前に急遽、「伝説の広場の歌」を全員で歌った。これまでのどの場面よりも大きく力強くまっすぐに発せられた彼らの歌声がこのスクールのすべてを語っていたと思った。ありがとう、みんな。
そして今回残念ながら抽選にもれて参加できなかった子どもたち、ゴメンね。次もあきらめずにトライしてほしい。
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即興ラジオ

サマースクール本格コースも終わって、森風もなんだかラストサマーが近づいて来た感じ。今回はこれまでのスクール参加経験のあるリピーターがなぜか多い(厳正に私がくじ引きしたんだけど)。ラジオ番組を作って来たつわものもちらほら。それなら、サプライズで毎日夜の振り返りミーティング時にラジオ番組をやってしまおうと提案したら、やっぱり子どもたちもやりたかったらしい。即決。プログラムにはない番外編なので時間はたった15分だけで、毎日グループが変わる順番制に。そしてここが大切なのだけど、おとなは一切介入しないという約束をした。すべて即興で、あうんの呼吸で、その場で考えてその場で言葉にする番組にすることにしたのだ。よく学校でやる、台本を決めて、その通り読んで、というあらかじめのお約束なしの爆走トレイン方式。暴走しても止められないのである。
初日だけは初めて参加の子どももいるので私がグループに入って子どもたちとしゃべった模様をインターネットラジオ収録した。まだ初日で生活に慣れてないため、子どもたちは固い表情。しかも当番でないグループの子たちに見られているのでまるで劇場みたいな緊張感。という訳で、二日目からは方針変更。仮設の収録スタジオには当番の子どもたちと私とスタッフだけ。あとの大勢の子たちは、すべて別室で番組を聴いてもらうかたちにした。
(スウェーデンではそれをラジオシアターと呼ぶらしい。娘の受け売りだけど)
収録する子どもたちは余計な緊張が取れてリラックス。聴いてる子どもたちもよく集中して聴いてくれて、ときどき歓声があがったりどよめいているのがスタジオまで聞こえてくる。なろほど、こういうふうにやるといいのか、とやってみてわかる実験だった。
番組は日を追うごとにぐんぐん勢いを増して行く。それは子どもたちがこのスクールに慣れ親しんで行く流れと同調しているかのようだ。そして最終日。最後の遊びの時間を費やして、今度はどうしてもやりたい子たちのこの指とまれ方式のラジオにした。やりたいと手をあげた子が半分くらい。上々だ。自由で楽しく、気持ちのよい雰囲気や彼らの伝えたい気持ちがよくラジオに乗っていた思う。

ラジオ番組は後日インターネットラジオとしてHPにアップするつもりです。なので中身は紹介しないでおきます。乞うご期待。
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森の影絵劇場

ずいぶん涼しくなってきた。夏ももう終わるけど、影絵のこと以下に書きます。

「世界こびとサミット」の開幕!と子どもたちの大きな声で物語の始まりが告げられる。世界各地からこびとの代表がここ森と風のがっこうに集まって来たのだ。20のこびとたちは全部キャラクターが異なる。性格も特技も、好きなものも嫌いなものもてんで異なるから特技の見せ合い合戦が始まるとさあたいへん。物語はすべて即興。子どもたちが自由にセリフを語り出し、言葉をかけ合い、飛んだり踊ったり…。子どもたちと開催したサマースクールのひとコマである。

森と風のがっこうでは、影絵を子どもたちと自作して上演することが多い。夜の森の中にスクリーンを張って、客席を作ってやるのだ。夏だけではない。春も、秋も、そして氷に閉ざされる冬にも。
こんなにも私や子どもたちが影絵に魅入られてしまったのには訳がある。それは昨年夏のこと。就学前の子どもたちやお父さんお母さんたちとここでお泊まり会をやったことがあった。その時初めて影絵に挑戦した。森の中にたたずむ経験をしたことのない子どもたちや親御さんたちとどうしたら長い時間居られるかを考えた。だいたい小さな子どもたちは夜の森の中には怖くて入れないのではないかとも考えた。一日中森の中で遊んで、夕方になった頃、会場を設営。
子どもたちはそれぞれに自作した影絵(森の中にいる、人間ではない空想上の生き物)を持ってスタンバイ。スクリーンの後ろに置いた電球が灯った瞬間、おおーっとみんながざわめいた。黄赤色がかった何ともあたたかみのあるほのかな色に白布が染まったからだ。電球ってこんなに懐かしい色をしていたんだっけ。とっぷり日も暮れた頃。いよいよ即興の影絵劇の上演だ。
子どもたちの影絵がスクリーンに映った瞬間、今度は観ていたひと全員からうわーっとどよめきが広がった。色画用紙で作ったこびとの輪郭がなんともほのかに揺れるようにぼんやりと浮き出たからだ。それに色がにじむように投影されている。あの画用紙の色がちゃんと出てる。これは私もまったく予想できなかった。しかも、少しひんやりとした空気があたりを流れ、いつのまにか周囲の森は青い闇に変わっている。幻想的な雰囲気に、その場に居合わせた子どももおとなもみんなが酔いしれた。怖いから帰ると言った子どもたちは誰もいなかった。2歳児も3歳児もいたのに。

影絵劇は私の子ども時代からあった。でも、劇場のビルや体育館の暗幕の中で観る劇は自分にとってはどこか異質なものだった。暗い怖さがどこかにあったのかもしれない。
でも、もしかしたら私の認識を大きく変えたのは、?年、おとなになって行った名古屋デザイン博覧会の会場でのことだったかもしれない。すさまじい人混みの有名パビリオンの脇に、ひっそりと建つチェコスロバキア館に入ってみた。するとそこは予想に反して巨大な影絵ドームだった。中心に水の池があって水の中に立つ柱やオブジェの影がゆらゆらと周囲の壁に影絵となって投影されていた。その時の自分の身体深く揺さぶられるような何かを私は今も忘れることが出来ない。その場に佇むことの中で立ち上ってくる感じ、何か大きく包まれているようなやすらぎのようなものをその時感じた。影絵を森の中でやってみたいと思った原点はこんな体験にあるのかもしれない。

子どもがすこやかに育っていくためには光だけではない。影も闇も必要である。
「夜の心の暗闇から、夢は湧いてくる。さめても夢は消えはしない。」(谷川俊太郎「おはようの朝」)
ひとが生まれて来た始原のいのちが宿るところは深い森の中にあるような気がする。
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岩大で講演会やります(8月27日)


お知らせがぎりぎりになってしまいましたが、岩手大で講演会をやります。
一般参加OKですので、よかったらどうぞ。
いま森風の本にまとめていることをゆったりと話したいと思っています。


教育学部教育研究推進委員会主催講演会
「森が子どもを育む ―森と空のがっこうの今―」のご案内
 日 時:2013年8月27日(火)15:00~17:00
 場 所:岩手大学総合教育研究棟(教育系)2階 北桐ホール
      ※ 託児サービス有り(8月20日までに問合先まで事前予約が必要です。
                  ただし、病児・病後児は預かれません。)
 講 師:吉成 信夫 氏(NPO法人岩手子ども環境研究所理事長)
 対 象:教職員、学生、一般 (入場無料)
 主 催:岩手大学教育学部教育研究推進委員会

 問合先: 岩手大学教育学部・学部運営グループ(千葉)
     E-mail : 1000leaf■iwate-u.ac.jp (■は@)/ 直通電話 : 019-621-6511
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