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白い森の聖なる夜に

12月25日から27日まで、森風を舞台に冬の子どもESDスクールを開催した。集まったのは、小4から中1までの子どもたち13名。
初めに私が子どもたちに言ったのは三点。森の近い生活をしてみようということ。やったものだけが得をするということ。本当のたべものとなるということ。何の事だか誰にもわからないかもしれないけど、呪文のように先にしゃべったのはこんなことだ。
外は一面の銀世界。校舎の内も寒気が厳しいので、ペレットストーブもフル稼働。五右衛門風呂も、ストーブも、薪で炊きつけるのは子どもたちの仕事だ。

2日目の夜はクリスマスパーティ。午後ずっとみんなで丁寧に燻製ボックスで燻煙にした豚肉のハムの塊を、ドイツでマイスターの資格を得てきた講師の峠館君がきれいに薄くスライスする瞬間、子どもたちの顔が至近距離で集まった。じゅわっとにじみ出る肉汁に歓声があがる。自分たちで苦労して燻したハムは本当に美味で、誰もしゃべらず黙々と味わう。内もも肉と外もも肉のかみごたえの違いをただただ味わう。みんな正直だ。

そして夜の森へ。
懐中電灯を持たずに、雪面のところどころにキャンドルの明かりがぼうっと暖かく灯る中を行く。昼間とはまったく異なる静寂な世界が広がる。川の対岸には、やはり幾つものキャンドルが並ぶ。その後ろに子どもたちのアイデアで森と風のがっこうの看板が配されている。
じゃあスイッチを入れよう。看板の背後の木に架けられた子どもたちの手作りのリースに飾られたランプが一斉に点灯した。
固まって立っている子どもたちに、みんな黙ってそれぞれ自分の好きなところに座ろうよと私が声をかけて水際に進み出て座ると、。おんちゃん、横に座ってもいい?と聞いて私の横にすっと動いてひとりの子が座った。するともうひとりが反対側へ。おずおずと他の子どもたちもつられて前へ。こういう自然に子どもたちのからだが動き出す瞬間が私は一番好きだ。自由でやさしい感じがするから。
両脇に座った男の子女の子と横になると、木々の間から星が幾つもまたたいているのが目に突然入ってきた。そのあまりの美しさにはっとして見とれた。私の両脇の子どもたちと手をつなぎながら仰ぎ見る星々のかすかな瞬きを見たとき、なぜかしあわせを感じた。本当に久しぶりにそう実感した。
そうだ、こんな感じがしあわせだったんだっけ。もうずっと忘れていた。

震災や原発事故があって、闇の深さばかりが広がっていく感じがしていたけれど、光の輝きもまた増しているのではないかということを思った。陰陽の世界観ではないけれど、光と闇は引き合いながらバランスしていることを信じたい。「本当に大切なことは森の中にある」これは最後に私が子どもたちに読んだ絵本の一節だ。世の中はどうあろうと辛く苦しいだけではない。光もまた満ち溢れることを祈ろう。
子どもたちにも、私たちおとなにもいい冬のスクールになったと思う。
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