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林光さん逝く

正月明けに作曲家の林光さんが逝去されたことを知った。
森と風のがっこうの校歌としてこの十年ずっと子どもたちによって歌い継がれてきた「伝説の広場のうた」の作詞作曲をされた方だ。今も森風の講堂の壁には、模造紙に書かれた歌詞が貼られている。長い年月の間に変色し、埃もかぶり、何度もはがれたから満身創痍という感じだけれど、私がここを始めたとき、日本国内中に誇り高く掲げた「旗」のようなシンボリックな存在なのである。
もう何千人、いやもっとかな、おとなもいれたらすごい数の人々がこの講堂と呼ぶにはあまりに小さな場所で、夏も冬もみんなで歌ったうた。

校歌といっても勝手に断りも入れずに使わせてもらってきた。きっと林さんなら笑って許してもらえるだろうという私の思い込みがそうさせている。子どもの気持ちをそのまま受け止めて、子どもの言い分もそのままおとなに向けて、あんなにたくさんの歌を創りだしてくれた方だから。
昔、一度だけ、林さんの歌の集いに顔を出したことがある。もう二十年以上前のこと。ピアノの前に集まったひとたちが、ただただ林さんのピアノに合わせて歌うだけの集いだった。
それぞれの声が集まって怒涛のような力があふれ出す。歌はこう歌おうというような型もなかったはずだ。
初めて会ったひとでもぜんぜんOKな、ひらかれた自由な場。歌い終わった時のあのすがすがしい解放感。
これは宮澤賢治さんのセロ弾きのゴーシュじゃないか。音楽カウンセリングなんていうものではまるでなくて、ずっと明るく透明で自由だ。
私もいっしょに行った連れ合いもなんだか夢中に歌っているうちに元気になった!としかいいようのない不思議な感じがした。癒すとか癒されるという言葉もいらない自然さ。

林さんは宮澤賢治さんへの造詣も深くて、彼の提供したオペレッタも数多い。こんにゃく座の「森は生きている」(マルシャーク)の劇中歌は、いまここ森と風のがっこうのある葛巻町の白い森の中で、私の少々音程のはずれた歌となって今日も歌い継がれている。
伝説の広場のうたは、これからも勝手に子どもたちと歌っていくつもりだ。
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