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野田村。おそくならないうちに

今年初めての野田村訪問は、生涯学習大会の講演に呼ばれてのもの。この日は珍しく沿岸部でも大雪と風に荒れた。私の心にもっとも響いたのは、小学6年生たちのステージ発表だ。震災後にこつこつと村内15か所を訪ね歩き、子どもたちがおとなに聞き書きした感想で構成された舞台はまるで朗読劇のよう。
不眠不休だった役場職員も、すぐに仕事を再開した農家さんも、子どもたちの感想は、かっこいいに尽きる。漁師さんのあきらめない勇気もそうだ。お店が完全に復旧できなくてもお客さんのことを考えて商品を並べるスーパーも。みんなおとなたちが背中で何が大事なことなのかを教えてくれる。
涙を拭いながら懸命にこらえて話す子もいる。何度も言いよどみながら懸命に語ろうとする子も。そのひたむきさ、まっすぐさこそが子どもたちだと思う。
私は聞いていて涙が止まらない。最後に全員で合唱してくれた「おそすぎないうちに」の曲も胸を打つ。(私はこの曲の存在を知らなかったが、今朝もまだ興奮冷めやらず、この曲がリフレインしていて思わず口ずさんでいる)
何か、まるで卒業式のような厳粛な雰囲気が会場を包んでいた。この一年を、ようやく言葉にできるときが来たのかもしれない。子どもたちとともに進めてきた先生の胸中を思う。

子どもたちの発表を聞いて私も講演の内容を急いで変えた。教育の場は学校だけではないということ。子どもたちに地域のおとなができることは、自分の背中を見せることだということ。今、子どもたちの発表を聞いていて、あらためて強くそう思ったと伝えた。
おとなが言わなくても、子どもは全部感じているのだ。苦しいことも、悲しいことも、過酷な状況に巻き込まれてしまっていることも。でも子どもたちを見ていて、この災害を乗り越えていく強靭な何かをひとりひとりの子どもが身に着けていくだろうと私が強く思っていることも話した。

野田村の子どもたちを森風の招いた7月と10月の模様も映像でお見せすることができた。村長さんや教育長さん、議員のみなさんにようやく見てもらうことができた。
教育委員会生涯学習文化班のみなさんのおかげで、やっと昨年からここに通いながら思ってきたことを話せた。聴衆のみなさんがすごくよく聞いてくれていたのは、多分、子どもたちが発した言葉の中にある切実な何かだったのだと思う。そんなわけで、普段時間を逸脱することのない私もオーバーヒートして、講演時間を大きく超過してしまった。
私の話を受けて挨拶をしてくれた教育委員長さんのお話も素敵なものだった。
野田村のみなさん、最後まで聞いてくれてありがとう。森風えほんフェスティバルでご一緒したこむろこうじさん、ありがとう。
これからも、ますます野田村の子どもたちと関わり続けて行きたい!と思う。
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