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子どもだから、ではなく

久方ぶりの陸前高田訪問。5日に東京で出会った子どもたちと再会の約束を果たすために、セーブ・ザ・チルドレンの主催する子どもまちづくりクラブの現地報告会に顔を出すためだ。
一年経ち瓦礫撤去が進んだとはいえ、ただただ何も立っていない廃墟だけの広大な空き地を見ていると、街がまるごと消失してしまったことの空虚さを強く意識せざるを得ない。でも、住民の方々と話しているとその印象は変わった。
人々の暮らしは山側にまるごとセットバックしながらも、商店街も住宅もみんな山間にどっかりと根付き始めていたからだ。たくましく、しっかりとこの地で自立して生活していこうとするみなさんの気迫を感じた。

高田大隅つどいの丘商店街と道路の間に公園を手作りで作る計画が進んでいる。その中心に子どもたちがデザインした灯りのオブジェがお目見えする。その協議の場が今回の報告会なのだ。
この商店街の事務局長の太田さん(カフェフードバーわいわい店長)の挨拶が子どもたちに真剣に向き合うおとなの気合に溢れていてとてもよかったので以下にその大意を伝えたい(私のメモなので正確ではないかも)。
「子ども、おとなという区分で今回のプロジェクトに付き合うつもりはない。そういう場には違和感を持つ。自分のお店には17歳の子が働いている。でも、15を越えればおとなだと思っている(そういう気持ちで対している)。
この公園のモニュメントを設置する計画も、子どもとおとなという区分ではなくて、同じテーブルに着いて(同じ人間として対等に)言いたいことは言うし、子どもの意見を聴く。現実にするためにどうすればいいのかをいっしょに考えるし協力もする。子どもだからするのではではない」

こんな感じで、すっきりはっきりと子どもたちに真剣に向き合ったメッセージはとても的確だった。そうだよなあと私も心のなかでうなづきながら拍手した。そう、そうなのだ。子どもだからと手加減したりはしない。言いたいことは言う。お互いに理解しあうために。そういう正面からがっちり向き合う意思がおとな側になければ、子どもはすぐになめてかかるだろう。もしくは失望を隠さないだろう。子どもの参画は成立しない。
実際、世の中を冷静に見回してみれば、子どもに迎合しているだけのおとなの事情を押し付けたボランティア活動がこの世界にもなんと多いことかとも思う。もちろん今回のスタッフのみなさんたちは違うけれど。

会の終了後、少しだけ太田さんとお話しできた。6月初旬にグランドオープンする仮設店舗で構成された商店街には、カフェ、おやこの広場、洋品店などが揃う。彼はここを仮の場とはまったく考えていない。ずっとここに根を下ろしてやり続けていくという。ここはまったく自力で商店街を組織した場所なのだということもよく分かった。
太田さんのようなおとなのいる商店街では子どもたちもきっとたくさんのことをまなぶことができるだろうなあと思えてうれしかった。420キロの日帰りドライブも行った甲斐があった。
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