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まつろわぬ民

岩手医科大学で全学部の1年生に特別講義。宮澤賢治とよだかの星のこと、震災の起きた夜見た夢のこと、そして子どもたちのことを語る。しんとした空気感を感じたが、聞いていた学生たちはどうだったのだろう。それはさておき、今年3回目になるわらび座観劇について語りたい。

家族と秋田県田沢湖のわらび座に行き、「アテルイ」を観劇。10年近く前に初演をここの劇場で見たことがある。しかし今回は配役が一新されているようだ。まつろわぬ民、蝦夷の長アテルイと朝廷の戦いを描いた、歌あり踊りありの史劇。冒頭から舞台袖に設置された大太鼓ががんがんと鳴り響き、以前見た時よりはるかに緊張感ある舞台に仕上がっていた。役者の一体感がある。これだけの大作を毎日、本拠地で上演し続けるわらび座は底力のある劇団だとあらためて思う。劇団四季のロングラン公演のような集客の条件の整った中ではなく、秋田の山の中でローカルにやり続けているのは実は特筆に値するくらいすごい事だ。海外を巡業すれば大きな感動を巻き起こすだろう。私は劇を見ながらなぜか、ゲバラがボリビアの民から孤立して追い詰められて死んでいく場面を思い出していた。

日高見国、黒石…、劇中に登場する地名は、まぎれもなく私が岩手に来た当初住んでいた旧東山町を含んでいる。蝦夷軍と朝廷軍がぶつかったところだ。しかし今は碑文さえほとんどない。制圧された民族の歴史は正史には残らないからだ。

まつろわぬ民としての誇りは今もここ岩手の地に生きているといえるだろうか。そう考えると少し寂しくもある…。
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