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みんなで大きな家族に(研修生募集に際して)。


 今年は森と風のがっこうのあり方を大きく変える年になる。12年前にがっこうを開校した時に掲げた設立趣旨は以下の通りだ。
「…かつて地域の結節点であった廃校に、都会を含めた新たな人々と地域の子どもたちがともに、積極的に関わることのできる仕組みを生み出して行くこと自体が、<エコマネー>、<自然エネルギー>、<コミュニティビジネス>、人間が元気を取り戻すこれれからの地域実験の可能性を内包していると私たちは考えます。
 どうしたら地球を守ろうという価値観を私たちは本当に持てるのか。楽しみながら生活を変えられるのか。私たちの生活に必要な科学とは何か。そこには宮澤賢治の童話“グスコーブドリの伝記”に登場するクーポ博士のがっこうのような、やわらかな想像力とユーモアが必要です。
子どもも大人も、地域の人々も都会の人々も、目で見て、これからのエコロジカルな暮らしを生き生きと感じる<新たな広場>をつくり出し、ゆるやかなネットワークを日本中に創り出したいと思います。」
 楽しみながら生活を変えて行く<新たな広場>を創り出すことを掲げて、森と風のがっこうは生まれた。そのとき掲げた基本的な方向性はずっと変わっていない。

 今年は、その具体化に向けて、私は「半農半Xで起業する、森風コレクティブハウスづくり」の、実験を開始する。
 農的な生活を基軸にして、自然エネルギーを使いこなす、ミニマムサイズな暮らし方を思えばずっと考えて来た。でもどこかでまだ躊躇するものがあった。若い人たちと思いを同じくして協同していく「みんなが大きな家族」になるような道をひらきたいと決めた。
 私たちの根底を揺るがす大震災被害、原発事故が起きてもなお国も政治も道を変えられないのならば、お金だけではない暮らし方を「道がないならつくっちゃおう!」の精神で実践したい。ここにはお金はないけれど、畑も、パン釜も、ニワトリさんも、美味しい水も、川も(イワナ釣りだってできる)、森だってある。小さな集落に住まう人々も。
 底抜けビンボー暮らしだっていいじゃないか。幸せは見えないけれど私たちのすぐ近くにあるのだ。

 それぞれの構成員となる住人が、森の中で協同して新たな暮らし方を創り出す「コレクティブハウス」であることに、大きな社会的意義を感じるのである。暮らし方とは、森と共存し、畑を耕し、たくさんの生命を感じながら、次の世代に継続して行くための実践のことだ。
 かつて宮澤賢治が羅須地人協会をひらき、農民芸術概論綱要に記したように、地に根ざし、汗水たらしてともに働き、生きて行く歓びを感じることの出来る、小さいけれど新たな生業を若者たちとともに創り出したいと私は願う。それには、かつてのお百姓さんの暮らしがそうであったように、長く寒い冬を幾つものしごとを兼業しながらしたたかに生き抜いて行く知恵が必要だ。「半農半X」(半分は農業をして、半分は自分の得意なことでなりわいにする。Xは未知数の意)で表現すれば、森と風のがっこうなりの「半農半電」(自然エネルギー)、「半農半ベーカリー」、「半農半IT」など、やる気のある若者がいればすぐに実践可能だ。起業は無理だけどちょっぴりなら試したことがある、なんてひとがいればいいなあと思う。なりわいにしてやろうという思いが何よりも大事だ。
 そういうワケで森と風のがっこうは、新たな一歩を踏み出すことにしたい。気持ちや理想は大きく、でもやることは実にさもない生活のひとコマひとコマを丁寧に気持ちを込めてこつこついくだけだ。そんなトライアルをいっしょに踏み出してくれる若者を募りたい。
 私のもとにもらったばかりの小6の女の子の手紙があるので引用する。毎月ここでやっている遊びの会に来ていた子が本年度最後の会に出られなかったのだ。
「…こんな風に、皆のアイデアで森風でハロウィンをやったり、そして森風のいろんな所にある詩の看板もできたり、少しづつ“伝説の広場”の校歌の詩のように理想の“森風”に近づいていく姿を見るのが楽しかったです。これからも“森風”を“森風”にしていってください。このような、ステキな思い出が森風でたくさん生まれました。…この思い出はわたしの一生の思い出です。いい思い出が森風でたくさん生まれたことは森風の生徒として誇りだと思います。
中学生になったらスタッフとしてまた遊びに行きます。」
 理想の森風は、子どもたちの心の中にも生まれていた。言葉にしなくても彼女は彼女なりに感じていたのだと思う。


もし、年間通しての研修に興味ある方、将来的に定住しながらいっしょに進めようという思いのある方は、電話かメールでご連絡ください。
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